ロゴ:サカワ
ロゴ:こくばんにちょうどいい電子黒板
コラム

電子黒板はいつ買い替える?耐用年数と最適なリプレイス時期を徹底解説(前編)

教育現場において、電子黒板はICT教育の推進に欠かせない重要なツールです。しかし、長期間の使用していると故障リスクが高くなったり、経年劣化で授業の質が低下する可能性があります。特に、GIGAスクール構想の実施から数年が経過し、電子黒板の「リプレイス(買い替え)」の必要性が高まっています。

この記事では、電子黒板の法定耐用年数や長く使うためのポイント、そして最適なリプレイス時期について詳しく解説します。教育現場における電子黒板の適切な管理と更新の参考にしてください。

電子黒板の法定耐用年数と使用年数

電子黒板の法定耐用年数は何年?

電子黒板の法定耐用年数は、資産の価値が時間の経過とともに減少する期間を示すもので、主に企業や私立の学校など課税対象の法人が資産を減価償却する際に用いられる基準です。

具体的には、電子黒板は**「器具及び備品」の「その他のもの」**に分類され、5年とされています(出典:国税庁「減価償却資産の耐用年数表」)。

しかし、公立の学校の場合、税法上の減価償却は適用されず、各自治体や教育委員会が独自に定めた基準に基づいて管理・運用されます。そのため、公立学校における電子黒板の更新・買い替えの目安は、5~7年程度が一般的です。

これは、文部科学省のICT機器整備方針や、メーカーの保証期間、ソフトウェアのサポート期間を考慮して設定されることが多いためです。

電子黒板の実際の使用年数は?

電子黒板の実際の使用年数は、製品の種類や使用される環境、さらにはメンテナンス状況によって異なります。そのため、耐用年数は一律ではありませんが、一般的な使用年数は次のようになっています。

  • プロジェクター型電子黒板:5〜7年
    (ランプの交換やフィルター清掃が必要)
  • タッチパネル型電子黒板(大型ディスプレイ型):7〜10年
    (LEDバックライトの寿命が長く、メンテナンスも少ない)

また、文部科学省が推進するGIGAスクール構想の一環として、2020年ごろから全国の学校でICT機器の整備が進みました。これらの機器は、導入から5年目を迎えるタイミングに差し掛かっています。機器の性能や耐用年数を考慮すると、今まさに電子黒板は計画的なリプレイス(買い替え)を検討すべき時期に差し掛かっていると言えるでしょう。

電子黒板の長く使うためのポイント

電子黒板は、日々の適切な管理と運用を徹底することで、トラブルを未然に防ぎ、教育現場で安定して活用することができます。メーカーが推奨する使い方や定期的なメンテナンスを行うことで、機器の寿命を最大限に活かし、性能を長期間維持することができます。以下のポイントを意識して、安全かつ効率的に電子黒板を運用しましょう。

メンテナンスを定期的に行う

電子黒板の寿命を保ち、性能を最大限に発揮させるためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。特に、画面に汚れが溜まると画質が低下したり、タッチパネルが誤動作を起こす可能性があるため、こまめな清掃を心がけることが重要です。

クリーニングの際は、電子黒板の電源を切り、柔らかい乾いた布で画面に付着したホコリを優しく拭き取ります。その後、専用のクリーニング液を布に少量つけ、画面を丁寧に拭き上げましょう。アルコール系や研磨剤入りのクリーナーは画面を傷つける恐れがあるため、使用を避けてください。また、電子黒板本体だけでなく、周辺機器の清掃も忘れずに行うと、トラブルの予防につながります。

プロジェクター型電子黒板の場合は、ランプやフィルターのメンテナンスが特に重要です。プロジェクターランプは一定の使用時間で交換が必要であり、定期的に交換しないと画質が低下したり、ランプが切れてしまうことがあります。また、フィルターにホコリが詰まると冷却性能が低下し、内部の熱で故障する原因になります。フィルターの掃除や交換を定期的に行うことで、長期間安定して使用できます。

当社製品のプロジェクター型電子黒板「ワイード」のお手入れ方法については、詳しいガイドをご用意しています。正しいメンテナンス手順を知りたい方は、以下のリンクから詳細をご覧ください。

さらに、電子黒板のファームウェアやソフトウェアの更新も欠かせません。最新バージョンをメーカーの公式サイトからダウンロードしてインストールすることで、バグ修正やセキュリティ強化、新機能の追加が行われます。これらのメンテナンスを定期的に実施すれば、電子黒板の性能を安定的に維持し、授業中のトラブルを防ぐことが可能です。

適切なメンテナンスを行うことで、電子黒板の寿命を延ばし、教育現場で快適に使用し続けられる環境を整えましょう。

電源のON・OFFは最小限に留める

電子機器は、電源のON・OFFを頻繁に繰り返すことで内部の部品に負担がかかり、故障のリスクが高まる傾向があります。電子黒板も同様で、電源の操作は必要最低限に留めることが推奨されます。適切な電源管理を行うことで、機器の寿命を延ばし、安定したパフォーマンスを保つことが可能です。

そのため、電子黒板を使用しない時間帯には、電源を完全にOFFにするのではなく、スリープモードやスタンバイモードを利用することをおすすめします。これにより、起動やシャットダウン時に発生する負荷を軽減し、必要最低限の電力で運用が可能になります。また、頻繁に電源を切ったり入れたりしない運用は、機器の故障リスクを減らし、修理や買い替えのコスト削減にもつながるでしょう。

なお、電源操作の方法や設定は機種ごとに異なる場合がありますので、必ずメーカーが推奨する使用方法に従って運用してください。正しい管理が、電子黒板を安全かつ長く使用するための鍵となります。

使用環境を整える

電子黒板の寿命を延ばすためには、適切な使用環境を整えることが不可欠です。特に、温度と湿度は電子部品に大きな影響を及ぼします。高温多湿の環境では、電子部品の劣化が進みやすく、結果的に故障のリスクを高める可能性があります。そのため、電子黒板を設置する際は、直射日光が当たらない涼しく乾燥した場所を選び、室温を一定に保つよう心がけましょう。

さらに、冷暖房器具の風が直接当たる場所や、水滴がかかる可能性のある場所は避けるようにしてください。これにより、電子部品にかかる負担を軽減し、安定した温度と湿度を保つことができます。また、ホコリや汚れも電子部品の故障を引き起こす原因となるため、こまめな清掃を行い、きれいな状態を維持することが重要です。

これらの対策を講じることで、電子黒板の動作を安定させ、寿命を延ばすことが可能になります。適切な環境で使用することは、電子黒板の性能を長期間維持し、教育現場でのトラブルを最小限に抑えるための基本となります。

電子黒板はいつ買い替える?耐用年数と最適なリプレイス時期を徹底解説(後編)へ続く

この記事を書いた人

株式会社サカワ
株式会社サカワ

創業100年の黒板屋サカワが考えた、黒板も電子黒板もどちらも授業の主役になれる、「こくばんにちょうどいい電子黒板」シリーズ。コラムでは、電子黒板に関する情報や電子黒板を使用する先生に向けた記事を更新して行きます。

電子黒板に関するお問い合わせはこちら

創業100年の黒板屋サカワが考えた、黒板も電子黒板もどちらも授業の主役になれる、「こくばんにちょうどいい電子黒板」シリーズ。学校へ実機を持ってお伺いする「訪問デモ」も受付中!まずはお気軽にお問い合わせください。

カタログ資料ダウンロード
ページトップ